- 特定範囲のセルの表示形式をまとめて変更できますか?
- はい、「ファイルに対する特殊処理」を利用すれば、指定したセルの表示形式をまとめて変更できます。
本記事ではUIを使用した操作手順と、コマンドラインを使用した実行方法をご案内します。
【操作手順/UI】
ページ下部では実際の操作動画とコマンドでの実行方法についてもご紹介しています。
【コマンドサンプル】
(フォルダ内の Excelファイルのシート2の E2:E7 の書式を通貨 (円) に変更)
ConvertXLS.EXE /S"C:\IN\*.xlsx" /T"C:\OUT\*.xlsx" /P108 /1* /2"E2:E7" /3 $#,##0 /4 3
コマンドスイッチの内容は以下の通りです。
- /S:入力ファイルを指定 (引用符の使用を推奨)
- /T:出力ファイルを指定 (引用符の使用を推奨)
- /P108:特殊処理「(.XLS) セルの表示形式を変更」
- /1 #:対象のシート名または番号を指定 (全指定の場合は * を使用)
- /2 #:対象のセル範囲を指定
- /3 {sNewFormat}:適用するセルの表示形式を指定 (下の表を参照)
- /4 #:適用するフォーマットを示す数値を指定 (下の表を参照)
表示形式 | /3 {sNewFormat} | /4 # |
---|---|---|
文字列 | @ | 0 |
標準 | GENERAL | 1 |
数値 | #,##0.00 | 2 |
通貨 | 00 | 3 |
会計 | ($* #,##0.00_);_($* (#,##0.00);_($* “-“??_);_(@_) | 4 |
日付 | m/d/yyyy | 5 |
時刻 | [$-409]h:mm:ss AM/PM;@ | 6 |
パーセンテージ | 0.00% | 7 |
分数 | # ???/??? | 8 |
指数 | 0.00E+00 | 9 |
- フォーマットで「通貨」および「会計」を指定した場合、使用する記号は Windows の言語と地域により異なります。(一般的な日本の環境では ¥ を使用)
- 小数点以下を非表示とする場合は、/3スイッチの指定時に小数点以下を削除 (整数表示の例:$#,##0)
- 日付の表示順は /3スイッチで変更可能 (年月日順の表示例:yyyy/mm/dd)